テントを張ることもやめ船の待合所に、直接寝袋をしき寝ていた。
と少しここで昨日に戻る。昨日村の集落の中に一際目立つ家があった。赤いインクで大きく家の壁にARAKIと書いてあり、その人の家の下には真っ赤な軽トラにこれまたARAKIとかいてある。家の周りの飾りも目立つ。。この人よっぽど赤が好きなんだろうと相方と二人で話していた矢先、待合所に全身赤できめたおじさんが入ってきた。
あらきさんですよね?と聞きたい我らに感づいてくれたのか、
「お~う、おまえらここで寝たんかい?
時間あるならうちにコーヒーでも飲みにこんかい??」と、威勢のいいこのおじさん。
勿論向かった家はARAKI。。予想通りだった。。。
朝から熱い男荒木さん(以下けん坊) は、10時から俺は出掛けるからお昼またご飯食いにこい!といい残し去っていった。お昼まで我々は灯台の方に行ったり、山を歩いたりした。お昼は再び荒木さんの自宅にうかがい皆で焼きそばを食べた。赤いハチマキに赤い服。焼きそばを焼くヘラがこれだけ似合う男もそうそういない。
この日はけん坊にお世話になりっぱなしであった。ご飯を食べたあと、アコウの木という根が普通の木でいう幹の部分まで根づいた立派な木や学校、他の集落へも遊びに連れて行ってくれた。
けん坊はこの島でいつも何をされているのですか?との問いに「俺?毎日遊んでるだけよ!!!」とこの男何者なのか。
赤い服を着ている理由を訪ねるとけん坊の代わりに奥さんが答えてくれた。
「昔、みんなが集まる時に赤いTシャツを着ていったら回りに似合うとおだてられたのよ。そしたら周りで赤を着る奴が出てきたから負けとられんとだんだんエスカレートして全身赤になったわけ。」と、もちろん下着も赤であった。なんという、、、、徹底ぶり。
夜はまた、けん坊が裏ルートで仕入れた(嘘)グレをさばいて、たたきにし、ウツボと鯖を七厘で焼きまたまた大宴会が始まった。途中近くにお住まいの夫婦と、可愛いお子様いづみちゃんも加わりこれまたみんな飲む飲む。あれよあれよとビールは無くなり、17時ころから始まった宴会は22時前に終わった。そのとたんにけん坊は寝てしまった。とにかく自由な男である。
それにしてもこのけん坊という男。物凄い人気者で他の集落にいった時も知らない人がいないほど有名であった。彼の人柄なのであろう。凄く良く解る。
因みに朝は早く6時前から起きていた。季節によっては3時4時に起きることもあると言う。。
面白い赤い男 沖ノ島に有り。。。
初めて会ってここまで仲良く冗談を言い合えるようになれるのは彼の才能だと思う。
つづく
0 件のコメント:
コメントを投稿