夜中、芝生の上でテントを張っていたのだが、あまりの風の強さに避難が必要になった。この辺りはこの時期季節風で、北西の風が凄まじい。その中でもピークに来てしまった我々は、その風を楽しみながらも飛ばされそうになるテントを押さえながらテントごと丸々待合所にいれてしまった。その分朝早く起きなければならなくなったがこの風に太刀打ちできる訳がない。
朝起きて島を散策に回った。山の上の方に登ったのだが(もう山はこりごり!!)ここら辺も猪が沢山いるようだ。と一目で解るくらい足跡が沢山あり、土を掘り返した痕跡もある。
島の人に聞くと、昔はいなかったが、ある日海を泳いで島に渡って来たと言うのであるからすごい生命力である。
あとは市原商店の娘さんが、島のあったかふれあいセンターという簡単にいうと高齢者の方が集まり、団らんする所や保育所その他施設が一緒になっている所で働いているのでそこにお邪魔し、島の保育園のことや、独居のお年寄りの生活など聞くことができまた、島の子供たちと触れあうことができた。島の子供は、知らない人と話すのは慣れていないので打ち解けるまでに時間がかかったが、最後はお互いの似顔絵を書くくらいまで仲良くすることができた。
そのあとも散策を終え、待合所に戻り(すっかり我々の部屋と化してしまっている) 夜ご飯の支度じゃ～!!と思いまたまた市原商店にビールを買いに行ったら娘さん(以下ちかさん) がご飯に招待してくれ我々の夕食は白いご飯にふりかけから、蟹も入った豪勢な鍋に化けた。しかも最高に旨い!!!!
この日の夜は長かった。市原家の皆さん、お父さんも一緒にビール飲んでは食べの繰り返しで、結局17時ころから始まった宴会は23時過ぎまで行われた。お父さんはとても知識人で、漁のことはもちろん国政や環境のことやら色んなことを教えてくれた。
お腹も心も満たされた我々は、今度は鎌倉で会おうと約束し待合所に帰った。
そして次の日、あの男に出会うことになる。。。
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