彼女の名は藤代さん。お母さんと二人でこの伊吹中学校の近くに住んでいる。彼女のお仕事は小中学校の先生方の朝夕御飯の支度と、環境整備、清掃だ。肝っ玉母ちゃんのようで、学校の先生たちより勤務年数が長く、きっとこの学校の裏ボスといったところだろう(笑)
藤代さんのご好意で、自宅でご飯を食べた私達に、藤代さんが提案してくれた。
学校見に行ったらええよ。連れてったるわ。
やった~!!私達だけが行くと不審者になってしまいがちだが、今回は心強い味方が一緒である。お腹を満たしいざ学校へ!!!
なんと校長先生とお会い、お話することができた。校長先生ともこの島の産業の在り方や過疎化について話をした。今回は支所長、校長 この二人の要人からお話を伺うことができた。
現在こちらの学校は小中学生と、保育園生合わせて23人。今年の春、学校が合併になったそうだ。
校長先生の案内付きで我々は教室へ。
英語の勉強をしていたクラスがあった。相方がアメリカに長くいたことを先生が知ってしまい相方いざ教壇へ。。
本当は英語でスピーチお願いしますとのことだったのだが、結局、日本語でアメリカでの高校生活で困ったことや日本との教育の仕方の違いについて熱弁。私も聞き入ってしまった。生徒も興味深そうに話を聞いていて、相方に質問もしていた。
いつもお決まり我々からの質問で、将来島に残りたいか? 何になりたいか?と聞いたところすごく素敵な答えが聞けた。
僕は漁師になり、いりこをとる仕事をしたい。
詳しく聞いてみると彼のお父さんが漁師で小さい頃から手伝っているそうだ。この島には17軒の網元(魚を取るところから始まり、加工、出荷する一連の行程をする会社のようなもの)がある。その網元の息子、娘達が今この学校で勉学に励んでいる。
生徒たちはみなとても綺麗な目をしていた。たまに、シャイな子もいた、都会の波に飲まれ、汚れてほしくないなあ。。彼らはここの財産だ。
心からそう思った。
藤代さんのまたまたのご好意で、我々は今夜、小学校の校庭素泊まりから、藤代旅館 (朝夕御飯付き、お風呂付き、あったか~い布団付き)のお部屋に泊まることになった。
学校見学の後、我々は島の散策へ再び。前回のブログで登場した久保さん(小学校の清掃をしていた彼は実は藤代さんの弟だったのだ!!!!びっくり!!!) に軽トラックの後ろに乗せてもらい、目の前に迫り来る草木を上手くよけながら(ゲームの世界に入り込んだようでとても面白かった。が、一歩間違えたら木が顔面にあたる)島のあちこちを見て回った。
夜は久保さんと藤代さんと我々で、ご飯を食べた。
ご飯がめちゃくちゃ美味しかった。学校の先生方が、口々に藤代さんのご飯はうまいと言っていたが、もう想像を越える旨さだ。
この旅出発してから一度しか外食をせず、ふりかけご飯、ラー油炒飯で済ませてきた私達のお腹を栄養でたっぷりにしてくれた。
そのあと、お風呂にゆっくり浸かりあっというまに深い眠りに落ちた。
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