いつも島に到着する時は午後の遅い時間か、夕方が多い。しかし、今回の島到着時刻は12時30くらいであった。
いつもは島を歩いて散策することが多いのだが、今回はレンタサイクルをして、島を一周した。
島の共通点のひとつとして坂の勾配が結構きつい。しかも大荷物があるから、向かい風など吹かれた日にゃ時速2キロくらいになってしまう。
あくせくしながら島を一周。途中で酒屋さんを見つけビールをかいグビグビ。気持ちいい風に、水面がキラキラひかる海とビール。最高だ。
と、後ろから軽トラが来て横付けされた。
お宅何? 何してんの? 一見強面のおじさんだ。
いや~実は今は日本の島を回っていてですね。ええと、この辺に銭湯ありませんかね??
おたく日本人?? 旦那は?日本人かえ?
自分ではよく解らないのだがこの旅で外国人に思われたのは二人合わせて5回くらいある。私の場合は、東南アジア系、クロアチア、ハワイ系 となんの共通点もない。相方は、東南アジア系もしくは中近東 爆
と、うまくこのエセ外国人夫婦はこの強面のおじさんから今日のお風呂もGETしたのであった。
実は最近まで四国の島々が島博覧会というイベントをやっていまして、一日に約45000人もくるほどの盛況ぶりだったそうです。そしてこの強面のおじさんそんな一大イベントの会長だったのです!!! この島々で彼を(以下お父さん) を知らない方はいない!というほどの有名人でした。もちろん、前回訪れた興居島の山田商店もご存知でした。
そしてこのお父さんは知識がとても深い。興味深い話を沢山してくれ、このあと我々はミカン畑を見学し、魚釣りにも参加した。(30分足らずで二人で30匹以上鯵を釣った!!)
そうそう、ミカン畑を歩いてると道という道の石がひっくり返り、ミカンは食べられ獣の匂いがしていた。
猪だ。今は大問題になっていて、今は電流が流れた柵があちこちに張り巡らされているが、隙をねらいミカンを食べに来るのだ。しかしいよかんは食べないそう。皮が厚いせいか。。。うん、、贅沢なやつらだ。
夜は、釣ってきた鯵を、お母さんとおばあちゃんと三人で料理した。初めて30匹以上の魚をさばいた。もう怖いものなし!!!
自分たちで釣った魚をすぐお刺身にし、唐揚げ、南蛮漬けにし食卓においた。ものすごく感動した。そして食べたらひっくり返るくらい旨く、無言で食べ続けた。
そのあとは皆で日本酒を飲み、島の歴史、島をより活性化させるにはどうしたらいいかなど、密度の濃い会話が出来た。
結局この日はテントを張らず、お父さんのお知り合いのおうち(今は使っていない) 使わせて頂きぐっすり眠ることが出来た。
つくづく思うが、都会であんだけ沢山人が溢れているのに、みな他人には無関心。道を聞くだけで話かけても不審がられたりする。それに比べ島のこの人情の深さといったら、比較にならない。
都会ももう少し、利便性だけを求めるだけではなく、忘れかけている人情を取り戻す努力をするべきなのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿