朝頑張って8時に起きた我々は今日も泊まる予定なのでテントをたたまず取り敢えず顔を洗い学校へ向かった。
校長先生自ら学校を案内してくださり小学生中学生の授業風景を見た。生徒数が少ないという以外は至って普通の風景である。
ただ生徒たちは知らない人にみられることに慣れていないため、ずっといると集中出来なくなるため短時間で見学は終わった。
小学6年生の男の子に将来何になりたい?とお決まりの質問をすると考えることもなく漁師と答えた。
それまでを校長に伝えると、実に興味深いことがわかった。
親が強制するわけでもなくこの島の子供達は高校卒業したら必ず島に戻って来て親の後継ぎをするために漁師になるという。この島の子供は早ければ小学生、遅くても中学2年生までに漁師になろうという気持ちが固まると言う。みんなこの島が大好きだし家族愛が強いから。
すごいなあ、、と少しばかり複雑な思いを持ちながら聞いていた。。
そのあと理科の山口先生に、砲台がある山へ連れて行ってもらった。というのもこの小呂島は空襲にあっている島なのである。だから砲台や軍隊が待機する場所もまだ生々しく残っていた。ただそのミサイルは一度も使われることはなかったという。
この山口先生と島の人にちょっと自分が感じていることを言ってみた。
子供って、小学生中学生くらいだと、将来パイロットになりたいとか、テレビの影響で、野球選手になりたいなど発想が豊かなはずであるのになぜ、この島の子供はみんな漁師になりたがるの?お父さんを見ていてかっこいいからかな。。
と聞いたところ、やはり理由があったのだ。山口先生もこの島の人間ではなく博多から来ているので感じられたことだと思うのだが、この島には暗黙の了解で長男は絶対親の後を継ぎ漁師になる。船のローンも親一代では払いきれないから子供の代にまで引きずる。これはどの家もずっと代々そうしてきた。誰かがこのシステムを壊そうとすると、周りから必ず反対がでるし、親も子供が違うことをしようとしないように肌で感じさせるのだとおもう。(彼等の話を聞き自分の言葉でまとめているので少し憶測も入っている)
島田乾生(しまだげんき) 君 若干20歳だ。
実は彼、人気歌手EXILEのオーディションに応募して30000人の中から10人に選ばれた子だという。いまだに取材を受けて、その際に「本当は歌をやりたい。でも、長男なので親と共に漁師をしている」という。。
う~ん、何かありそうだ。彼に会ってみたい。
この島にいる間に果たして彼にあって本音を聞くことができるだろうか。
その後我々はすごい形で彼と出会うことになった。
このときの生馬のブログ・・・
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