「なにされてるのですか?取材ですか?」
我々が今までしてきたことを伝えたあとに今から隣の港まで帰るんですよとまで伝えると、なんと車で送りますよとのこと。ラッキーだと思いいざ車に乗り込んだ。
車中、彼のお仕事を始めいろいろ聞いたところ、お魚の養殖のお仕事をご家族で経営していた。今までいろんな漁師さんにあってきたが、養殖のお仕事を現役でしている人に会って話をするのは初めてだった。
正直彼に初めて会い職業を聞いた時不思議な感覚があったのだ。なぜかというと漁師さんというのは道徳な雰囲気があって、なんとなく見た目で漁師さんだとわかる人が多かったのだが彼は特別であった。
例えると、大企業の若手社長か、雑誌のモデルか、高級ブランド品をうる売り子さんかという風貌で、普通の人以上に清潔感が漂っていた。
その彼が、「いや~養殖のイメージってあるでしょ?あなたたちだって、天然の魚の隣に養殖の魚があったら天然買いますでしょ?でもね、養殖っていうのは餌をきちんと毎日与えて、その餌だって栄養を管理している。天然の魚は何を口にしてるかわからないし、病気を持っている場合も多いんですよ。よかったら明日朝から魚を出荷に行くから一緒に行きませんか?」という。
絶対行きます!!ということで、彼(以下片岡さん)の家の近くにテントを張らせていただき、朝の7時に海の前で待ち合わせということで眠りについた。
まずいけすにつき200匹を船の中に備え付けてある巨大クーラーにいれる。ものすごい重労働だ。
これは冗談なしでものすごくうまい!!!
結局この日は彼の仕事場につきっぱなしで帰ってきたのは15時近くであった。養殖に対する考えがガラっと変わってしまった。これからスーパーで買うときは絶対養殖である。結局次の日もお願いして、今度はシマアジを宇和島の港に持っていく現場にも連れて行っていただき邪魔にならないように近くで写真もたくさん撮らせていただいた。魚を育てる人→値段を決める漁協→出荷するための運送トラックに魚を入れる→全国に送られ次の日の朝に市場に並べられるのだ。このみなさんの手際の良さといったら一流である。
それにしてもこの片岡さんに会え、いけすで魚たちがどんな餌を食べているのか、どんな扱われ方をしているのか目の当たりにし養殖に対する考えが180度変わってしまった。
このブログを見ている人にも伝えていきたいです。養殖のカキとか、養殖の魚とか、昔はどういう風なシステムかわかりませんが、違います。養殖業界の方たちは一生懸命努力をし餌を考え、魚たちにストレスを与えないようにしています。
もし、養殖という言葉を聞いてあまりイメージが良くないかたもいると思いますがどうかそう思わず養殖のお魚を積極的に食べていただきたいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿