2010年12月23日木曜日

日振島万歳! Part2





日振島の喜路港の近くのJAでビールを買いうろうろしていた。またこのあと、荷物が置いてある隣の港まで歩くのかあ。。。面倒だなあと思っていた矢先、一人の外国人に話しかけられた。ん?よく見ると外国人ではない、限りなく外国人に近い日本人の青年だった。

「なにされてるのですか?取材ですか?」

我々が今までしてきたことを伝えたあとに今から隣の港まで帰るんですよとまで伝えると、なんと車で送りますよとのこと。ラッキーだと思いいざ車に乗り込んだ。

車中、彼のお仕事を始めいろいろ聞いたところ、お魚の養殖のお仕事をご家族で経営していた。今までいろんな漁師さんにあってきたが、養殖のお仕事を現役でしている人に会って話をするのは初めてだった。

正直彼に初めて会い職業を聞いた時不思議な感覚があったのだ。なぜかというと漁師さんというのは道徳な雰囲気があって、なんとなく見た目で漁師さんだとわかる人が多かったのだが彼は特別であった。

例えると、大企業の若手社長か、雑誌のモデルか、高級ブランド品をうる売り子さんかという風貌で、普通の人以上に清潔感が漂っていた。

その彼が、「いや~養殖のイメージってあるでしょ?あなたたちだって、天然の魚の隣に養殖の魚があったら天然買いますでしょ?でもね、養殖っていうのは餌をきちんと毎日与えて、その餌だって栄養を管理している。天然の魚は何を口にしてるかわからないし、病気を持っている場合も多いんですよ。よかったら明日朝から魚を出荷に行くから一緒に行きませんか?」という。

絶対行きます!!ということで、彼(以下片岡さん)の家の近くにテントを張らせていただき、朝の7時に海の前で待ち合わせということで眠りについた。











 次の日頑張って530分に起きテントをたたみ、片岡さんが来るのをまった。7時ちょうど彼が来て、船に乗船。もちろん彼のお父さんと奥さんも一緒だ。今日は鯛を200匹養殖のいけすの中からとり、それを出荷場所まで船で運びそのあと、またいけすに戻り、養殖している魚たち(シマアジ・鯛)に餌を与えに行くという。




まずいけすにつき200匹を船の中に備え付けてある巨大クーラーにいれる。ものすごい重労働だ。






餌を作り、それを魚たちに与えるところまで見せていただいたのだが、餌も栄養がある小魚を始め、人間のサプリメントのようにミネラル・ビタミンなどきちんと調合して与えている。彼も自分が作った魚に自信をもっており、少しだけ分けていただき食べてみた。


これは冗談なしでものすごくうまい!!!


結局この日は彼の仕事場につきっぱなしで帰ってきたのは15時近くであった。養殖に対する考えがガラっと変わってしまった。これからスーパーで買うときは絶対養殖である。結局次の日もお願いして、今度はシマアジを宇和島の港に持っていく現場にも連れて行っていただき邪魔にならないように近くで写真もたくさん撮らせていただいた。魚を育てる人→値段を決める漁協→出荷するための運送トラックに魚を入れる→全国に送られ次の日の朝に市場に並べられるのだ。このみなさんの手際の良さといったら一流である。

それにしてもこの片岡さんに会え、いけすで魚たちがどんな餌を食べているのか、どんな扱われ方をしているのか目の当たりにし養殖に対する考えが180度変わってしまった。


このブログを見ている人にも伝えていきたいです。養殖のカキとか、養殖の魚とか、昔はどういう風なシステムかわかりませんが、違います。養殖業界の方たちは一生懸命努力をし餌を考え、魚たちにストレスを与えないようにしています。


もし、養殖という言葉を聞いてあまりイメージが良くないかたもいると思いますがどうかそう思わず養殖のお魚を積極的に食べていただきたいです。












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