2010年12月12日日曜日

人見知りな島の面白い奴等







確かに雰囲気は普通のおじいさんではなかった。ベレー帽を斜めにかぶり、帽子からはウェーブヘアが出ている。チェックのシャツにお洒落なジャケットを羽織り颯爽としている。

見るからに画家か漫画家を連想させる。今から障害者の方々に絵を教えに行くそうだ。美術の先生か??

よく聞くとこのかたかなり凄い人である。国会議事堂に飾られてある絵を書いていたり、船の科学館にも飾ってある。極めつけは国連である。。。

名前は伏せるが、超一流の画家だ。

生まれて初めて会った。芸術家という種族に。

すっかりこの画家のワールドに引き込まれていた私だが相方はもっと魅了されていて、この画家に沢山質問をしていた。相方こう見えて実はかなり絵心があるのだ。

と、これもご縁ということで連絡先をチャッカリ聞き出し、お礼をし車を降りた。


さ、気持ちを切り替え島に出発だ。島に商店はないと聞いていたので、うどんとパスタと野菜を購入し船に乗り込んだ。

30
分後徳島県の離れ島伊島に到着。とりあえず荷物を置きテントを張る場所を探した。

島には島の性格がある。最初のこの島の印象は人見知り。他の部族は受け付けないといったところか。ないと聞いていたのに実は一件あった漁業組合が経営している商店の人達は、他の島の人に挨拶するが、我々には無視。他の漁師さんも大抵みんな無視だ。暗い島だなあと思っていた。若いお母さんもいるが、挨拶しても誰、、??のような返答である。

そんな人見知りな島にもおもしろい奴等がいた。我々と同世代の漁師である。いつも巣潜りでアワビやサザエを捕り捕った量を競っている。ざっと15人くらいか。今時の風貌をしている。

彼らになぜずっと島に残っているのかと聞いた所、気が楽なのだそうだ。

そういう考えもあるんだな、こういう生き方もあるんだなと思った。彼等の内の一人はつい6日前に漁師になったばかりだという。それまでは都会で仕事をバリバリしていたようだ。

仕事を辞めて全く初めてのことをする。凄い勇気である。もしかしたら逃げと思う人もいるかもしれない。

何を自分の軸にするか、それが大事なことだと私は思う。遊びが大事なら仕事は何でも構わないし、仕事が優先ならそれでいい。






漁協で今日の給料の伝票を受け取る

エンジントラブルか?


0 件のコメント:

コメントを投稿