粋なおやじ 田舎に泊まろう 池島編

いいテントの張り場を見つけた!と思った所は車の車庫。回りは廃墟の建物に囲まれていて、その中に小さいバイクが二台ぽつんと放置してある。

まわりにこれだけ土地があるのにわざわざここを駐車場がわりにしてる人はいないでしょ～。バイクも一台は埃かぶってるし、いいだろ～。

と、そそくさとテントを張り始め、バックパックはテントの中にしまったまま、着替えだけ持ち、銭湯に向かった。

100円で大浴場に入れる。しかも凄く気持ちいい。お湯の温度が高くて冷えた体が生き返る・・・


何日ぶりのお風呂だろうか・・・（汗）

男湯から子供たちのはしゃぐ声が聞こえた。それとともに相方の声。楽しそうだな。

実はこの相方、男湯の中で奇跡的な出逢い(とはいっても人口300人の島だから300分の1の可能性だが・・) をしていた。

その出会いとはこうだ。


見知らぬ男の人に「お兄さん!!見ない顔だね～!!」と話しかけられ、その男性に今までの経緯を話した。

この体育会系のお兄さん、名前は尾崎さんといい、実はあの可愛い子供たちの叔父さんに当たるのだ。

いや～寒い中でテントは大変たい!家にきよるとええ!!

というやり取りがあり奇跡的にも我々はパンやさんに泊めてもらった2日間、いや明日もお世話になるから（笑）続けて3日も家の中で寝ることができた。
娘さん(以下 梨花ちゃん)とおくさんは、梨花ちゃんの学校の為に長崎で二人で暮らしているそうだ。言うまでもないがこの島には高校がない。

梨花ちゃんが大好きな尾崎さんは、酒を飲んではよく彼女の話をした。



あ、そうそう、あとでわかったことだが、テントを張った場所を伝えた所、「お～いおい!!!そのバイク俺のですたい!!! 俺の駐車場に勝手にテント張りやがって!!!」と笑っていた・・・

相方と尾崎さん

柔道の黒帯を持ち長崎県女子57キロ級で優勝している彼女、未来を背負う子供たちというテーマでテレビの取材も受けているのだ。

そして、お父さん、この尾崎さんがコーチなのである。

そりゃ自慢の娘だ。しかもお父さんが大好きで今でも土日は長崎市で一緒に柔道をするという。


酒も進み、昔炭鉱の仕事をしていた彼からその輝かしい時代だった頃の島のことを聞き、我々は島に来てまだ1日もたっていないのにまるでその当時から住んでいるんじゃないかという位詳しくなった。


明日も彼の家で泊まる事ができる。良かった・・・しかし外でテントを張り、過ごすことに慣れないと後がつらい。


明後日はきっと寒い中テント泊をすることになる・・・免疫をつけないとなあ。


あ、そうそう、梨花ちゃんを愛してやまない、純粋かつ、体育会系の(いじりがいのあるんだなあ 彼は。 爆)に一つだけ冗談混じりで質問をした。


「 もし、梨花ちゃんの彼が、挨拶にきて、梨花ちゃんを連れて我々のように旅をしたいといったらどうします??」


「そんなあ!!おまえ!!グーでパンチで追い払ってやりますたい!!! な～に言ってると!!!!冗談ぬかせぇ!!!!」


あはは(笑) こりゃ相方と私の両親に感謝だな 爆


このときの生馬のブログ
day 81.9 長崎県 池島 “熱っつすぎる”柔道家・尾崎政治さんとの“焼酎ナイト” ～父が誇る警察官が夢の柔道家・梨花ちゃん。「人生 逃げずに向かっていくことが重要ですよ。先輩！兄貴！」の連発～

遠くからみるとまるで逗子マリーナ ?