2012年2月21日火曜日

外周4Kmの敷地に立ち並ぶ廃墟 あべこべの島 池島

池島にようやく着いた我々は、まずいつも通りテントを張る場所探しをしようとした。

渡船待合所で情報を集めようとしていたやさき、目の前に派手な黄色い一台のバスが止まった。まさか、この外周4キロメートルの島にバスが走ってるなんてわけないよなあと思い、出発しようとしている運転手さんを引き止め聞いてみた。




するとなんと、港から島の端と端を往き来する市営バスだと言う。ここは一度乗って、運転手さんから色々教えてもらおうとおもいバス賃100円で乗り込んだ。

この池島は日本最後の炭鉱の島であり、約10年前に閉山したばかりという。



それまでは、炭鉱で働く労働者とその家族を中心に、外周4キロしかないこの島に1万人の人がすみ、日本で一番人口密度が高い島だった。中にはベトナムとインドネシアの外国人労働者も炭鉱の技術を学ぶために定住していたという。

しかし閉山してからは働き口が無くなり、人々は島を離れ今では人口が300人程度になってしまった。全盛期約2000人もいた子供も今では7人に減ってしまった。

立派なアパートが何楝も建ち並んでおり、昔は人が溢れ、アパートの空き待ちだったのが今では殆んど住んでおらず、ただ空っぽの廃墟が島に寂しそうに建っている。




島にボーリング場や歓楽街もあり、炭鉱で稼いだ人々が夜な夜な朝まで羽振りよく飲み、気のあらい人々の喧嘩もたえなかったという。

そんな話を聞きながら、島の様子をバスの窓から眺めていたらなんと銭湯を発見!!今まで訪れた島で銭湯があった島は初めてだ。勿論営業しているという。

銭湯の近くでテントを張ろうと思い、バスの終点まで行ったあとは、蔦が繁っているアパートを横目に、戻る形で銭湯がある方面に向かい歩き出した。


それにしても風が強い。どこかいい場所ないかなあ、風がしのげる所。。

そろそろ見つけたいなあと思っていたら銭湯にひとつのスーパーを見つけた。

人達が座って話をしている様子。中に入ると、スーパーの従業員の人達が棚卸しの途中休憩していて、子供の兄弟もいた。

その子ども達を見た瞬間私は一目惚れしてしまった!!



か、かわいい!!!

話してみると話し方も丁寧で柔らかく、都会にいる雰囲気の子たちではない。味があり思わずほっぺたを触りたくなってしまうのだ。

写真を見てもらうとわかるだろう。








従業員の人達も凄く気さくですぐに打ち解けることができた。

炭鉱の話、閉山の時どういう状態だったなど島のことを詳しく知ることができた。

今までの島と違い、ここでは漁師は一人もいない。炭鉱一筋でやってきたのだ。

自然の資源があるというだけで、ここまで違ってしまうものかと思った。

可愛い子供達のお父さんにテントを張る場所を紹介してもらい、場所は決まった。良かった~とおもい、皆でまたお喋りをしていた。

19
時になり、そろそろテントでも張るかな~と先ほど見に行った場所に行ったら真っ暗で周りが全然把握出来ない状態になっていた。。。

ああああ、そう言えばさっきは明るい時間に見に行ったから気づかなかったのか。。。外灯が全くない。。。これはつらいとおもい、仕方なしに他にテントを張れそうな場所をさがし、一つだけいい場所を見つけた。。。

よし!!ここにしよう!!とテントを張ってしまった場所、、ここに張った事が幸か不幸か()面白い人と出会うきっかけになることを我々は後知ることになった。。。


このときの生馬のブログは

day 81.7 長崎県 池島の“雄二&こうじ”との出会い ~学校とテント泊交渉?!~






















































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